展示が終了し、おっとも冬学期が終了したので(※1)、休日に街へとくり出しました。
のびのび荘の休日。
「アンドロイドとのご対面で大興奮・編」は、新宿高島屋2Fでのお話です。
というのも、、
新宿高島屋のバレンタイン企画が熱い ⇒ ♥ !!
「バレンタイン特別企画 〈特別展示〉アンドロイドも恋をする?」
以前からファンだった石黒浩教授と、彼の研究室で制作されたアンドロイド(石黒研究室)。(※2)
この企画のテーマを一言で表すなら、
「ロボットが心を持つかどうか?」
誰しも、うっすらとこの問いを考えたことがあるでしょう。
この分野(アンドロイドサイエンス)はおっとの研究テーマにもとっても近く、おっとには大変おもしろい問いなんです。
ところで、たいていの人がこう問われると「持つわけないじゃん」と答えるはず。
でも、石黒教授の答えは違うのです。
「ロボットでも人間のような心を再現できる」
と私は思うのである。 (石黒浩『ロボットとは何か』 p. 155)
だからこのバレンタイン企画は、たぶん石黒研究室のフィールドワークです。
観察されているのはアンドロイドではなく、
アンドロイドにいろいろな反応をする通りがかりの人々です。
時間ができたので、早速わたしたちも観察されに向かいます!
マニアックな熱に浮かされたおっとに付き合ってくれる店主・・・!!
ショーケースの中に居るが、彼氏を待っている設定。
どうやら彼氏はなかなか来ないようだ。暇を持て余して、スマホを見つめている。
読みかけの本があるみたいだ。
どれどれ・・・なにを?
角田光代さんの『だれかのいとしいひと』
手を振ったり、「おヒマですか?」とか「待たせたね!」とか声をかけたりすると振り返るし、
アルカイックにほほえんだりもする。
アンドロイドのアルカイックスマイル
群がる人々の反応は実にさまざまです。
・ 興味津々で写真をとる人、
・ 「きもちわる~い!」と声をあげて立ち去る人、
・ アンドロイドと目が合って、思わず目をそらす人
・ 距離を保ったまま、顔が固まったまま、アンドロイドを観察する子供、
・ 「こわいね~」と声をかけるそのおかあさん、
・ 「ううん、こわくない」 と首を振り、観察を続ける子供、
・ 「人(=アンドロイド)に写真を向けるなんてできない」と見つめる人、
・ いろんな反応を観察する研究室の人ら、
・ そういうのを全部見て楽しむわれわれ。
たっぷりと見終わった後、石黒研究室の若手研究者とちょっとした長話しをし、
「イケメンロボットが熱い!」とか言われだすような未来の話で盛り上がりました。
そういう時代まで生きていたい。
さらに生きて動きまわる石黒教授も拝見し、大変有意義な時間でした。
生の石黒先生はなんだか爬虫類とか昆虫っぽくて、好きな感じです。
※1 おっとは大学院の博士課程に在籍しており、哲学のしがない若手研究者である。
※2 石黒先生は、この本がすばらしい! 『ロボットとは何か: 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)
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